結婚観を、これから一気に紹介しよう。

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移り気な恋愛がひとつの生き方になっている都市で培われた、リオッタの結婚観を、これから一気に紹介しよう。
夫婦が離婚する主な原因は、どちらかの浮気にある、と一般の人は思っているだろうね。
でも僕が扱う訴訟の大半についていうと、浮気そのものは結婚生活に終止符を打つ原因にはなっていないんだ。
結鯖生活が破綻するのは、夫婦関係が悪いからであって、浮気は一般に、そうでなくても恨なわれていた夫婦関係がもたらす、ひとつの兆候にすぎない。
僕のオフィスにやってくる大勢の男性や女性は、こんなふうにいう。
「過去五年間、一○年間、あるいは一五年間、結婚生活は最悪の状態が続いています。
いま私は別の人と恋愛をしているのですが、それがきっかけで、何とかしなくてはならない、という気持ちになりました」。
つまり、もう一度いうけど、浮気のせいじゃないんだ。
問題はずっと、結婚生活全体にあったということなんだよ。
僕が初めて離婚問題を扱った一九七五年は、ちょうど「離婚革命」が始まったばかりのころだった。
結鯖事情が変化したことに、大きなショックを受けた記憶がある。
女の人がオフィスにやってきたんだ。
三○代後半と思しき、非常に魅力的で、すてきな服を着た起業家だった。
彼女は淡々としたようすで「いまの夫との結婚生活があまり好きではありません。
出会った好きな人が別にいるので、離婚したいのです」という。

文字どおり、彼らは「おはよう」と「おやすみ」しかいわない、ただそれだけなんだ。目新しい話というのは、ほとんどないね。



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